
恋愛でつい同じパターンを繰り返す私
出会う人は毎回違うのに、同じような時期に同じような理由で離れてしまうなら、運よりも自分の性質がつくる流れである可能性が高いです。恋愛の始めと数か月後の自分がなぜ違うのか、惹かれる理由と別れる理由がどう同じ根から出てくるのか、繰り返しを断ち切る具体的な方法をまとめました。
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三回目の恋愛が終わったとき、友だちが遠慮がちに言いました。「でもさ、あなたっていつも三か月くらいでこうならない?」。最初はむっとしたけれど、家に帰ってじっくり考えてみると、間違ってはいませんでした。始まりはいつもときめいていて、展開も早かったのです。それが三か月ごろになると、相手が「最初とちょっと変わったよね」と言い、私はその言葉がさびしくて、少しずつ離れていきました。相手はみんな違ったのに、物語の形は不思議と似ていました。
こうした繰り返しは、運が悪いからでも、人を見る目がないからだけでもありません。誰にでも、関係の中で繰り返す自分なりの性質があります。この記事では、その性質が恋愛のどの時期に、どんな形で顔を出すのかを見ていき、次の関係で違う選択ができる場所を探してみます。
恋愛の始めは、外側の私が恋をしています
恋愛を始めるとき、私たちはたいてい、いちばんいい姿で臨みます。よく笑い、返信も早く、相手の好みに喜んで合わせます。無理に飾っているのではなく、ときめきが外側の私を思いきり引き上げている状態です。そして相手はたいてい、その姿に惹かれます。
時間がたって関係に慣れてくると、内側の私が少しずつ出てきます。ひとりの時間がまた必要になり、連絡のペースがもとに戻り、合わせていたことに自分の意見がつくようになります。変わったのではなく、もとの私が戻ってきたのです。けれど相手が最初に惹かれたのは外側の私だったので、この変化を「冷めた」と読みやすくなります。私のほうも、相手に同じ変化を見てがっかりすることがあります。二人とも、相手の内側の姿にはじめて出会う時期なのです。
外側の私と内側の私の距離が遠い人ほど、この時期の揺れも大きくなります。だからパターンは、人よりも時期にくっついています。三か月でも半年でも、内側の私がはじめてしっかりあらわれるそのころに、似た場面が繰り返されるのです。相手が変わっても、この距離はそのまま自分の中にあるからです。
はじめに惹かれた理由が、終わった理由になります
パターンには、時期のほかにもうひとつの顔があります。過去の恋愛を思い出して、最初に惹かれた点とあとでつらくなった点を並べて書いてみると、二つが同じ根から出ていることが多いのです。
| 最初に惹かれた点 | あとでつらくなった点 |
|---|---|
| 自由で、何にも縛られません | 連絡がつきにくく、約束があいまいです |
| 私をこまやかに気にかけてくれます | 私の予定を全部知りたがります |
| 落ち着いていて、揺らぎません | 私の感情に反応がありません |
| いつも楽しくて、まわりに人がたくさんいます | 二人だけの時間が少ないです |
| 自信があって、決断が早いです | 私の意見が入りこむすきがありません |
同じ傾向が、ときめきの時期には魅力に、日常の時期には不便に見えるのです。そして、どんな傾向に惹かれるかには、自分の性質がにじんでいます。感情の振れ幅が広い性質は、反応が大きく強烈な人に心が向きやすく、協調性が高い性質は、合わせる役割に慣れているので、自信が強く決断の早い人に惹かれやすいのです。慣れた役割をもう一度引き受けられる相手が、心地よく感じられるのです。
惹かれること自体は間違いではありません。ただ、その惹かれた点が一年後のなんでもない火曜日の夜にどんな姿になっているかを前もって見ておかないと、同じ表の同じ行を何度でも生き直すことになります。
けんかのときに担う役割も繰り返されます
パターンがいちばんくっきり見えるのは、けんかです。相手が誰であっても、私はけんかの中で似たような役割を担います。
協調性が高い性質は、我慢する役割をよく担います。雰囲気を壊したくなくて寂しさを飲みこみ、ある日ささいなことで一気に爆発します。相手は「そんなに怒ること?」と言い、私は「これが初めてじゃないのに」と感じます。感情の振れ幅が広い性質は、その場ですぐ問いただす役割を担いやすいです。こみ上げた感情をそのままにしておくのが難しいからです。ひとりのときに満たされる性質は、静かに身を引く役割を担いがちです。言葉でほどくより先に、ひとりで整理する時間が必要だからです。
役割そのものは問題ではありません。問題は、自分の役割が相手の役割とかみ合って、いつも同じ結末へ流れていくことです。我慢する人と気づかない人、問いただす人と避ける人。組み合わせが決まれば、けんかの台本も決まります。だから恋愛が変わっても、けんかの場面は不思議と似ているのです。
自分で確かめてみる
過去の恋愛を二つか三つ思い出しながら、下の質問に答えてみてください。「そうかも」が二つ以上あれば、繰り返している性質がある可能性が高いです。
- 過去の恋愛は、同じような時期に揺らぎましたか?
- 別れるころに言われた言葉が重なっていますか?「変わったね」「私に興味ないでしょ」のように。
- けんかになると、いつも同じ役割を担っていましたか?我慢して爆発する側、問いただす側、静かに消える側のように。
- 恋愛を始めると、自分の日常から消えるものが毎回同じでしたか?
- 最初に惹かれた点と別れた理由が、ひとつの文でつながりますか?
同じ場面で違う動きをする方法
- 過去の恋愛を一行ずつ書きます。 恋愛ごとに「始めた理由、はじめて揺らいだ時期、終わるころに言われた言葉」を一行で書いてみてください。三行集まるだけでも、繰り返している時期と言葉が見えてきます。誰が悪いかを責める記録ではなく、流れを見るための記録です。
- 内側の私を少し早めに見せます。 三、四回会ったころに「実は週末は家でゆっくりするのがいちばん好きなんだ」「忙しいときは返信がちょっと遅くなるほうなんだ」のように、内側の私をひとかけら出してみてください。最初から見せていた姿は、あとで「変わった」にはなりません。
- 惹かれた点を一年後に移してみます。 誰かに強く惹かれたとき、その人のどんなところが好きかを書き、その横に「これはなんでもない火曜日の夜にはどんな姿になるだろう」と書いてみてください。ときめきを冷ますためではなく、惹かれた点のもうひとつの顔を前もって見ておくためです。
- 繰り返される場面で、動きをひとつだけ変えます。 最初の大きなけんかでいつも連絡を絶っていたなら、今回は「今は整理がつかないから、明日の夜に話そう」と言ってみてください。いつも我慢して爆発していたなら、最初に寂しくなった瞬間にひと言だけ出してみてください。パターン全体を変えようとせず、繰り返される場面のひとつで、動きをひとつだけ変えるのです。
- パターンに気づいてくれる人を一人決めます。 繰り返しは、内側からは見えにくく、外からはよく見えます。自分の恋愛を長く見てきた友だちに「次にまた三か月ごろにあのセリフを言ったら、指摘してね」と頼んでおいてください。ひとりでは見逃す瞬間を誰かが一度指摘してくれるだけで、違う選択をするすきまが生まれます。
こんなふうには読まないでください
パターンが見えるからといって、自分が恋愛下手だという意味ではありません。繰り返しは欠陥ではなく、自分の性質が関係の中でいつも似た方向に動くというだけのことです。すべての別れをパターンで説明する必要もありません。ただお互いに合わなかった関係もあれば、タイミングが合わなかった関係もあります。パターン探しが過去の恋愛を延々と反すうすることにならないよう、一度書いたら、次の関係で何を試すかのほうへ目を向けてください。
ただし、繰り返すパターンがいつも傷つける関係へ向かうなら、話は別です。自分をおとしめたり支配したりする人にそのたびに惹かれ、その関係から抜け出すのが毎回つらいなら、ひとりで解こうとがんばるより、専門のカウンセラーと一緒に見つめるほうがいいでしょう。
次の関係は、もう少し自分を知って
パターンを知るのは自分を責めるためではなく、繰り返されるその場面で、選択肢をもうひとつ持つためです。外側の私と内側の私がどう違うかを先に知っておけば、次の関係では最初から二つの姿を両方連れて始められます。表の自分と裏の自分という言葉がなじみにくければ表の自分・裏の自分の意味を、長年の習慣が本当に変わりうるのか気になるなら性格は変わるのかをあわせて読んでみてください。
無料の性格テストは、人前の私とひとりのときの私を、5つの性格特性で分けて見せてくれます。二つの状況で差が大きい性格特性があれば、そこが自分の恋愛が三か月ごろに揺らいでいた場所なのかもしれません。
この記事は自己理解を助けるためのもので、心理診断や治療に代わるものではありません。