32personas
性格の相性

私と相性のいい人はどんな性格だろう

最初から会話がするすると進む人と、長く一緒にいて楽な人は、違うことがあります。「相性がいい」という感覚が実際には何でできているのか、そして自分に合う人の条件を記録から見つけていく方法をまとめました。

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集まりで初めて会った人と、二時間ずっと話が途切れませんでした。好きな映画も重なるし、笑いのツボも似ています。「私たち、本当に気が合うね」という言葉が自然と出てきます。ところが何度か会ううちに、なぜか約束の前日から少し疲れてしまいます。反対に、最初はぎこちなかった同僚とは、一緒にランチをしたあと不思議と元気が残っています。どちらもいい人なのに、私と相性がいいのはどちらなのでしょう?

よく相性と呼ばれるこの感覚は、運や偶然ではなく、二人の性格が出会ってつくる構造に近いものです。そしてその構造を読むには、相手を分析する前に、まず自分を知る必要があります。この記事では、相性がいいという感覚が実際には何でできているのか、そして自分に合う人の条件を自分で見つけていく方法をまとめてみます。

相性がいいとは、がんばらなくていいということです

相性のいい人と一緒にいるときにいちばん違うのは、会話がどれだけ楽しいかより、自分がどれだけがんばっているかです。誰にでも、外側の私と内側の私のあいだにはある程度の距離があります。誰かと一緒にいるとき、私たちは内側の私を少しずつ外側の私へ移して外に出しています。静かにしていたいのに場を盛り上げ、寂しいのに大丈夫と言い、気ままに動きたいのに人がつくった予定表についていきます。

こうして移すのには力がいります。相性のいい人とは、この作業をあまりしなくていい人です。静かにしていても気まずくなく、寂しいと言っても会話になり、自分のペースで動いても大丈夫な人です。だから相性は、会っているあいだより別れたあとのほうが正確にあらわれます。思いきり遊んだのにへとへとになる間柄もあれば、特に何もなかったのに元気が残る間柄もあります。前者は楽しさに隠れてがんばっていたのが見えなかっただけで、後者はもともとがんばることが少なかったのです。

似ていると楽なもの、違っていてもいいもの

似ていれば必ず合うわけでも、違っていれば必ずすれ違うわけでもありません。価値観や生活のペースのように似ているほど楽な部分もあれば、気質のように違うからこそバランスがとれる部分もあります。二つを分ける簡単な基準があります。毎日繰り返す生活のルールは似ているほど楽で、ときどき必要になる役割は違っていたほうがお互いを補い合えます。

約束の時間に対する感覚、連絡をやりとりする頻度、お金を使う基準、休日の過ごし方は、毎日ぶつかることなので、違っていると小さな摩擦が際限なく積み重なります。一方で、ひとりはすぐに決めてもうひとりはじっくり確認すること、初めての場でひとりは先に話しかけてもうひとりは空気を読むこと、ひとりは新しいお店を見つけてきてもうひとりは行きつけの店を守ることは、違っているからこそ心強いのです。だから「この人とどうしてこんなに合うんだろう?」の答えは、たいてい似ているからではなく、似ているべきところが似ていて、違っていていいところがうまく補い合えているからなのです。

自分が合わせているから、合って見えることもあります

ところで、相性を見るときによく見落とすことがひとつあります。誰が合わせているのか、です。

協調性が高い性質の人は、誰と一緒にいても、はじめは相性がいいと感じやすいものです。相手のペースや好みに自然に合わせるので、ぶつかることがないからです。けれどそれは二人がうまくかみ合っているのではなく、片方がずっと自分の形を変えている状態です。時間がたってわけもなく疲れるなら、相性が悪くなったのではなく、合わせるコストが積み重なったのです。

性質によって、心地よさを感じる場所も違います。ひとりのときに満たされる性質は、言葉を交わさずに同じ空間にいても平気な人と一緒だと楽で、人の中で満たされる性質は、一緒に外へ出かけてエネルギーをやりとりできる人と一緒だと楽です。感情の振れ幅が広い性質は、自分の感情に反応してくれる人のそばで安心し、振れ幅が狭い性質は、感情表現の大きい人のそばで疲れやすくなります。だから相性のいい性格の正解はひとつではなく、人によって違うのです。

合って見えるサイン、本当に合っているサイン

初対面のときめきと、長続きする心地よさは、違うサインとしてあらわれます。

合って見えるサイン本当に合っているサイン
最初から会話が途切れません会話が途切れても気まずくありません
好みがたくさん重なります好みが違っても、お互いに興味を持ちます
会っているあいだ楽しいです別れたあとも元気が残ります
いつも私の味方をしてくれます寂しかったことを伝えても会話が続きます
外側の私を気に入ってくれます内側の私を見ても態度が変わりません

左側はいいスタートで、右側は長続きする関係の条件です。左側だけの間柄は楽しいけれど疲れやすく、右側がある間柄は静かでも長続きします。恋人でも友だちでも同僚でも同じです。

自分に合う人の条件を見つける

  1. 二週間、人と会ったあとの元気を書き留めます。 誰かと会って帰ってきたら、スマホのメモに一行だけ残してください。「夕食の約束、元気が残った」「チームの飲み会、かなり疲れた」のように。二週間集めるだけでも、自分が楽でいられる人たちの共通点が、頭ではなく記録として見えてきます。元気が残った会い方だけを別に集めてみてください。二人だったか大勢だったか、決まった約束だったか思いつきだったか、たくさん話したか少ししか話さなかったかに、自分の条件があらわれます。
  2. 譲れないことを二つ決めます。 すべてが合う人はいません。そのかわり、自分にとってどうしても合っていてほしいことを二つだけ書いてみてください。「約束は前日までには決まっていてほしい」「連絡は一日一回で十分」といったことです。それ以外は、違っていてもいい領域になります。
  3. 誰が合わせているかを数えてみます。 メニューを誰が選ぶのか、約束を誰が変えるのか、寂しさを誰が先に飲みこむのかを、一か月ほどそっと数えてみてください。片方にばかり傾いているなら、その関係は相性がいいのではなく、自分がうまく合わせているのです。そうだとしたら、次の一回は自分のしたいことを先に言ってみてください。「今回は私の行きたいところに行ってもいい?」。このひと言に相手がどう反応するかが、相性をかなり正直に見せてくれます。
  4. 違いについてたずねる質問をしてみます。 好みが同じかどうかより、違う部分をどう扱うかのほうが、相性をよくあらわします。「休みの日は何をするといちばん充電できる?」「寂しいときはすぐ言うほう?少したってから言うほう?」といった質問がおすすめです。
  5. 判断は、内側の私が出てきてからにします。 初対面は、お互いに外側の私で会う場です。疲れている日や予定が狂った日のように、内側の私が少しでも出てきた会い方を経てから、「楽かどうか」をもう一度自分にたずねてみてください。

こんなふうには読まないでください

自分に合う条件を知るというのは、人をふるい分けるフィルターをつくるという意味ではありません。あまり合わない人も悪い人ではありませんし、合わない部分があってもお互いに知って扱えば、十分にいい関係になります。反対に、相性のいい人とのあいだにも努力は必要です。相性は関係の出発点を説明するだけで、結末を決めるものではありません。

そして、誰と会っても疲れてしまい、記録のほとんどの行に「疲れた」と書かれているなら、人の問題というより、今の自分の元気そのものが底をついているサインかもしれません。そんなときは合う人を探す前に、まず自分を休ませてあげてください。

自分を知れば、相性が見えてきます

相性はいつでも、自分と相手の組み合わせです。自分がどこで敏感でどこで柔軟なのかが分かれば、どんな人のそばで楽になり、どんな人のそばで疲れるのかが説明できるようになります。タイプ同士を照らし合わせる相性表がなぜよく外れるのかはMBTI相性表が当たらない理由に、すでにそばにいる合わない人とのつきあい方は自分と合わない人、どう付き合えばいいにまとめてあります。

無料の性格テストで人前の私とひとりのときの私を先に確かめておけば、この記事の二週間の記録と並べて見ることができます。どの軸で二つの場面の距離が遠いのかが分かれば、誰のそばならその距離をあまりがんばらずに越えられるのかも見えてきます。

この記事は自己理解と関係の理解を助けるためのもので、人を判断する根拠として使うためのものではありません。

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